About iGEM

私たちはiGEMの出場チームです。iGEMについてご説明します。

iGEM は合成生物学の世界的なコンテストです。

iGEM(International Genetically Engineered Machine)は、年一回行われる「合成生物学」という分野の世界規模のコンテストです。世界中の参加者は 6000 人ほどであり、日本の中でも 10 ほどの大学から参加しています。そして毎年 11 月に行われるコンテストで自らのチームの成果を発表します。

iGEM はいわば、生物版「ロボコン」です。遺伝子を論理回路のように組み立て、プログラミングされた微生物を作ります。iGEM では面白い機能や、課題を解決する能力を持った微生物をデザインします。

例えば、過去の iGEM では「まるばつゲームをする大腸菌」や「輸血の代わりに使える微生物」、「食物の中の有害物質を検知し色で教えてくれる微生物」など面白いアイデアによる生物が発表されています。

iGEM では「遺伝子パーツ」を組み合わせ生物をデザインします。

iGEM では遺伝子を「パーツ」(BioBrick と言います)として捉え、レゴブロックのようにこれらを組み合わせることで、様々な機能を生物に与えます。参加チームは自らがデザインした特定の機能を持った遺伝子パーツを提出し、iGEM ではそれをオープンソースデータとして保存しています。

なので、新しいチームは昔のチームが作ったパーツを使いつつさらに新しいパーツを追加して様々な生物を作ることが可能なのです!

例えば、「赤色の色素を作る」遺伝子パーツと「農薬を検出する」遺伝子パーツがあった時、この両者を繋ぎ合わせれば「農薬を検出した時赤色を出す」生物を作ることができるでしょう。(実際には、パーツの動作条件によって様々な制約などがあることも事実ですが)

なお、これらのパーツはカタログにてオープンソースとして公開されています。誰でも自由に遺伝子パーツを検索することができます。

iGEM では生物実験以外のさまざまな活動を体験します。

iGEM は遺伝子実験を行う活動だとおもわれたかもしれません。しかし、むしろ iGEM では実験以外の活動がかなりあり、それらがコンテストでの非常に大きな評価軸になっているというのが大きな特徴です。

例えば、自らのプロジェクトの実現可能性の検討のためや安全性の検討などのために研究室を超えて臨床医、規制当局、政策専門家、一般の人々と協力して、プロジェクトの潜在的な現実世界への影響を調査する必要があります。

また、何かしらの課題を解決するのであればニーズがあるのかのニーズ検証や、実際に商品化を考えた場合にはビジネスモデルの策定のためのユーザーインタビューなどを行う必要もあります。

さらに、最終的な提出物であるウェブサイトやポスターのためのウェブデザイン、グラフィックデザインなども必要になります。

加えて、実際の実験の前には遺伝子を導入した場合の生物的システムの動きを検証するための数理モデルによるシミュレーションといったプログラミング技術も必要です。

かつ、iGEM では 75 万円ほど(渡航費は含まない)の参加費用がかかるので、スポンサーを見つけるというファイナンス面での活動も重要になります。

以上のように、iGEM では学際的な幅広い活動が求められ、総合的な活動を体験できるのです。